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「棚田まもりたい」の成り立ち

 

 農水省の「日本の棚田百選」にも選ばれた大阪府千早赤阪 村の棚田を守る稲作活動をしてます。

 

 棚田付近の村民は、40年ほど前から小吹台という新興住宅地に移り住んだサラリーマンと、それ以前から住む農家に大きく分かれます。この新興住宅地に移り住んだ“新住民”を中心とする13世帯が、「オーナー」として稲作を共同運営しだしたのが「まもりたい」の始まりです。40~70才代のメンバーで、退職まもない世代が中心ですね。

 

「棚田まもりたい」結成のきっかけは、2005年の初めのころでした。大阪府庁の定年退職を間近に控え、 農業も稲作についても知りませんでしたが、千早赤阪村の棚田の景観には惹かれるものがありました。なのにその棚田が、農家の方々が高齢化して後継者もなく耕作放棄されていき、田圃が荒れていくのを見た私たちは、何とかならないものかと“新住民”のなかの有志で話し合っていました。

 

 一方農家の方々は「稲作を続けられなくな ったが、やってくれる人はいないものだろうか」と村議に相談していて、その村議が私どもにも 声をかけてくれて後継者として名乗り出たわけです。定年も近い しちょっとやってみようかなと思ったわけですね。

 

 で、引き継いだ棚田は全部で28 枚、高低差は25メートルくらいなんですが、思っていた以上にとても大変な作業で苦労の連続でした。毎年必ずどこかが崩れるので補修しますが、これは平地の農家にはな い苦労でしょう。葛が生い茂り、笹竹がはびこってくるし、イノシシが侵入して収穫直前の稲を荒らすので、柵を設ける作業もあります。こんなにきついと知っていたら、名乗り出ていませんでしたね。

(初代事務局 鈴木鉄雄) 

 

第三代代表 林 晃生

第二代代表 関口ほづみ

初代事務局 鈴木鉄雄

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